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「働き方改革」「夏の生活スタイル変革(ゆう活)」及び夏季における年次有給休暇の取得促進に向けた取組について

2018年07月10日

滋賀労働局では、誰もがその意欲と能力を発揮できる、働きやすい、また、働きがいのある労働環境が実現されるよう、長時間労働の削減や年次有給休暇の取得促進などの「働き方改革」の推進に重点的に取り組んでいます。
「働き方改革」の実現のためには、日本の企業文化、日本人のライフスタイル、日本人の働き方に関する考え方を転換し、これまでの働き方を見直すことが必要です。各々の企業においては、長時間労働を前提としたこれまでの労働慣行を改め、効率性を意識した業務の進め方やワーク・ライフ・バランスが実現できる柔軟な働き方の推進など、労働生産性を意識した取組を行うことが期待されます。
こうした取組の一環として、平成27年から全国的に、明るい時間が長い夏の間は、朝早くから働き始め、夕方以降を家族と過ごす時間などに充てられるよう、「朝型勤務」や「フレックスタイム制」などの推進により夏の生活スタイルを変革する国民運動を「ゆう活」として展開しています。「ゆう活」は単なる始業時刻の前倒しではなく、仕事と生活の調和の実現を目指すものであり、業務の効率化の取組を併せて実施することが重要であることをご理解いただき、企業側の主導によって、働き方改革の一環として「ゆう活」の取組が進むようご理解、ご協力をお願い申し上げます。当局では、これまで各企業において積み重ねてきていただいた取組事例を周知しながら、広く「ゆう活」が浸透するよう各企業の取組を支援してまいります。
また、年次有給休暇の取得率については、滋賀県(平成29年:54.6%)は全国平均(同:49.4%)を上回っていますが、政府目標の70%には及ばない状況にあります。年次有給休暇の取得によるプラス効果として、従業員のモチベーションアップ、作業効率や定着率の向上などが認められており、「仕事をするときはしっかり仕事をして、休むときはしっかり休む」というメリハリのついた働き方は、企業にとっても労働者にとっても望ましい取組であり、ワーク・ライフ・バランスの観点からも年次有給休暇の取得促進に向けた取組が求められるところです。
具体的には、土日や祝日に年次有給休暇を組み合わせて連続休暇を取得する「プラスワン休暇」や、「計画的付与制度の活用」などが有効であり、特に年次有給休暇の取得しやすい夏季にこれらの取組が実施されることが期待され、当局においても取組促進のための支援を行ってまいります。
改めて上記の取組の趣旨を御理解いただき、傘下団体・企業等において、労使間で協議を行い、「働き方改革」や「年次有給休暇の取得促進」への取組が進むようご配意いただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。

夏季における年次有給休暇の取得促進に向けた取組について