2019年03月11日
平成30年の全国の職場における熱中症の発生状況(速報値）を見ると、死傷者数は1,128人、死亡者数は29人となっており、平成29年の発生状況(確定値)と比較して、死傷者数、死亡者数ともに2倍を上回る結果となりました。また、死亡災害の発生状況を見ると、建設業などの屋外作業を中心に発生していましたが、製造業などの屋内作業においても多数発生しており、これらの中には,WBGT値(暑さ指数)計を事業場で準備していないために作業環境の把握や作業計画の変更ができていない例や、熱中症になった労働者の発見や救急搬送が遅れた例、事業場における健康管理を適切に実施していない例などが見られました。このようなことから、職場における熱中症対策がまだ十分に浸透していないと考えられ、熱中症予防対策の徹底を図る必要があります。
このため、平成31年度においても厚生労働省主導の下で別添1のとおり「STOP!熱中症 ｸｰﾙﾜｰｸｷｬﾝﾍﾟｰﾝ」をじっしすることとしました。これを受け、当局では、別添2のとおり「職場における熱中症予防対策要領」(以下「滋賀局要領」という。)を定めておりますので「滋賀局要領」の内容が実施されるよう、特段のご配慮をお願い致します。
なお、平成31年度においては、事業場におけるWBGT値の把握や緊急時の連絡体制の整備等の重篤な災害を防ぐ対策について、特に重点的に実施すべき事項として定めておりますので併せてお願い致します。
(担当）滋賀労働局労働基準部健康安全課 TEL077-522-6650